藤井です。
ふり返ると葬儀社に勤めはじめて、早20年になります。

葬儀の世界は奥が深いので、
未だに「これだけ経験があるから、もうOK」という
天井は見えてきません(;^_^A

とはいえ、試行錯誤の結果、
自分なりの「コツ」は身についたように思います。

初めて故人様・ご遺族にお会いするとき、
私が一番注視するのは、故人様とご遺族との「距離感」です。

いいかえれば、故人様に対する想いの深さでしょうか。

葬儀が終わってお骨になるまで、
故人と片時も離れたくないというご遺族もいれば、
生前中にやれることは全てやったから、葬儀はスムーズに終わらせたい
という(一見サバサバした)方もおられます。

その「距離感」や「想いの深さ」によって
葬儀の各シーンで力を注ぐポイントが変わってきます
ので、
私は(クセかも知れませんが)ご遺族・ご親族をよく観察しますね。

案外、「人間観察」が趣味の葬儀屋さんは多いかもしれません。

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ひとつ、肝に命じているのは、
ご遺族・ご親族のコトバや態度を額面通りに受け取ってはいけない
ということです。

例えば、葬儀の場では笑っている人ほど、
悲しみが深い(かもしれない)ということは、
非常によくあります。

そういった現場には何度も立ち会っていますが、
プライバシーの関係上、実例を上げにくいという大人の事情があります(;^_^A

と思っていたら、
先日、行きつけの床屋さんで雑誌を読んでいると、
ぴったりのエピソードが載っていました。
 ↓

パート主婦(49才)

私は父が嫌いでした。
いつも命令口調で怒鳴りつけ、
酒を飲むと暴れるような人だったからです。

母は父に口答えもせず、従っていました。
そんな母の態度に反感を覚えましたが、
「私たちのために、がんばってくれているんだから」と、
やさしくたしなめられました。

母が亡くなったのは、私が20才の時でした。
すい臓がんでした。
その通夜での父の態度を今でも忘れられません。

葬儀の手伝いをしてくれるご近所さんや
通夜に来てくれた知人友人にお酒を振る舞いながら、
酔った父は大笑いしていたのです。

「俺もこれで自由だよ」       
と言いながら——。

私は怒りに震えました。
その後すぐ、私も妹も家を出てひとり暮らしを始め、
そのまま結婚。  
父との交流はないまま月日は流れました。

そんなある日、
病院から“父、危篤”の連絡がありました。
急いで駆けつけたものの、
私たちが到着した時にはすでに脳梗塞で亡くなっていました。

年老いた父の顔を見ても他人のようで、
涙も出ませんでした。

父の家に遺体を運んで、妹たちを呼び、
葬儀の相談をすることになりました。         
私も妹も父のためにお金を使いたくないと話していると、
「父親が死んだのに、なんでそんな話しかできないんだよ!」
そう叫んだのは、私の高校生になる息子でした。

「じいちゃんは、ばあちゃんが死んでつらすぎて、
通夜でバカ騒ぎをしてしまった。      
それで娘たちに嫌われたけど、仕方がないって後悔してた。
自業自得かもしれないけど、    
いつも寂しそうだったよ」

私たちは顔を見合わせました。
息子と父が秘密で会っていたことなど知りませんでした。
そして息子は、
「いつもばあちゃんの仏壇の前で、
『早く会いたい』って言っていたんだ」と、  
ひとり涙を流すのです。

私は父の気持ちを、知ろうとしていませんでした。          
ちゃんと話をしていれば…。

お父さんごめんなさい。
天国で、お母さんとまた仲よく暮らしていますように。

>ばあちゃんが死んでつらすぎて、
>通夜でバカ騒ぎをしてしまった。


つら過ぎる反動でバカ騒ぎをしてしまう。
心とは複雑です。

このように、日常生活では眉をひそめられるようなことが、
葬儀の場ではよく起こります。
「葬儀は非日常」といわれる所以です。

それにしても、上のエピソード。
葬儀の相談の場によくぞお孫さんがいてくれたと思います。
想いの深い方が一人でもおられたのなら、
温かいお別れができたのではないでしょうか。

関係ないですが、
「父親が死んだのに、なんでそんな話しかできないんだよ!」
と似たような感じで、
喪主様を怒鳴り散らしたことがあります。

葬儀屋さんになりたての、20年くらい前でしょうか。

さすがに今はもっと冷静に対応できるようになりましたが、
その頃の情熱!?は忘れずにいたいと思う、
今日この頃であります。


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